ラジオ分解系少女。
小さいころから機械や精密製品が好き。ラジオもカメラも、その構造が気になってしまう、いわゆる『分解系少女』でした。その興味は大人になっても尽きなくて、前職は、電機メーカーでエアコンや冷蔵庫などに用いる半導体の設計をしていました。そんな私が、どうしてIT業界のシステムエンジニアになったのか。きっかけは、会社からの辞令です(笑)。情報系の部署への異動が決まり、せっかく新しい分野に挑戦するならと、そのタイミングで長年勤めた会社を退職しました。システムエンジニアは、技術者。スキルを磨くなら、つくるシステムが自社商品に関わるモノに限定されてしまうメーカーよりも、幅広いフィールドで経験を積める独立系SIerの方がいいと思ったんですね。それに、私はラジオを分解していたくらいですから、モノづくりへの好奇心は人一倍強くて。せっかく学ぶなら、いろんな開発言語や仕様に触れていきたいと思っていました。実際、ウエルストーンに転職して、クライアントの業界も、扱うシステムの仕様も、プロジェクトによって異なるので、毎回新鮮な気持ちで仕事に打ち込めています。
マネージャー、母親、
ときどき、私。
私はいま、プロジェクト全体の進捗状況の把握や管理などを行う『PMO』と呼ばれるマネージャーをしながら、一児の母として、子育てに奮闘しています。育休産休期間は、1年間取得。その後も時短勤務制度を利用して、最近は16時退社とさせていただいています。それでも、マネージャーと母親の両立は忙しく、バタバタの毎日。こんな話をすると、「どうして復帰したの?」と聞かれることもありますが、仕事があることで日々の生活にメリハリがつくんですよ。技術者のいいところは、一度身につけた開発スキルが、長く使える武器になること。復帰後も、一定の水準までは開発のクオリティを保てるので、ブランクがあっても復帰しやすいと思います。それに、納期はありますが、進め方は自分で決められる。今は、できるだけ早く仕事を終わらせるよう努力しています。退社後、娘を保育園の迎えに行く時間まで、カフェで本を読むのが至福なんです(笑)。最近は、職場の若人たちに影響を受けて、語学も勉強してみたいな〜なんて。システムエンジニアも、母も、そして、自分の人生を楽しむことも、手を抜きたくないですね。
技術だけでなく、
自分の武器を磨く。
矛盾するようですが、私は「技術を磨く」という目標はあまり追いかけてきませんでした。「技術はふつうより、ちょっと上で十分。」もちろん、最新技術を習得することはすばらしいですが、いつか誰かに追い越されてしまう。それよりも、自分にしかない強みを身につけることの方が重要だと思うんです。当社で活躍するシステムエンジニアは、大きく2つに分類できます。高い技術力を武器にして、期待を超えていくタイプと、担当する業界の知識を深めることで、本質的な提案をしていくタイプ。私は、好奇心のままに学んでいきたい性格なので、後者の方が合っていました。たとえば、保険業界の案件だった時は、医療事務や簿記の資格を取得するなど、「そこまでしてくれてるの?」と驚かれるくらいに、業界やお客様のことを勉強します。クライアントと同じ視座で話せると、深い議論ができるので、お客様も気づかなかった課題や解決策を見いだせるようになる。そんな姿勢が、信頼につながる。技術者には、色々な働き方がありますが、私はこの「クライアントとの太い関係性を築く」という道を、とことん進みたい。そしてその先に、どんなシステムエンジニアのカタチがあるのか、見てみたいですね。